Bot(ボット)トレードとは
Bot(ボット)というのは自動売買のシステムになります。
株や為替などではシステムトレードと言いますが、仮想通貨ではBot(ボット)と呼びます。
bot(ボット)は何かをトリガーにして特定のタスクを走らせるプログラムの総称です。
仮想通貨界隈では、狭義の意味として
仮想通貨の取引を自動で行うプログラムのことをbot(ボット)と呼んでいます。
自動売買というと難しく聞こえますが、多くの仮想通貨取引所では、
プログラムから注文を出す機能であるAPIが用意されています。
そうしたAPIを活用することで、
簡単にBot(ボット)を開発してトレードすることができます。
Bot(ボット)トレードの特徴
- 機械的にトレードされる
- プログラミングという参入障壁がある
機械的にトレードされる
Bot(ボット)はプログラミングしたシステムが自動的に機械的にトレードします。
プログラム化されたルールを元にトレードするので自分がトレードしなくても
Bot(ボット)が代わりにトレードしてくれます。
プログラミングという参入障壁がある
Bot(ボット)は当然ですが、システムなのでプログラミングをしなければならないです。
プログラミング能力が唯一の参入障壁となっています。
ただ、決められたストラテジーに従い自動売買する
プログラムさえ書ければいいわけなのでプログラミングの中では簡単な方です。
Bot(ボット)トレードのメリット
- 自動でお金を稼げる
- 機械的にルールを守ってトレードする
- 時間を大幅に節約できる
自動でお金を稼げる
Bot(ボット)トレードのは自動でお金を稼ぐことができます。
何よりも自動でお金が稼げるというのが非常に魅力的ですね。
機械的にルールを守ってトレードする
通常の裁量トレードでは自分自身の選択と決断によって左右されますが、
Bot(ボット)は決められたルールに従ってトレードするので感情に左右されないです。
時間を大幅に節約できる
Bot(ボット)は自動でトレードできるのでチャートに張り付く必要がないため、
時間を大幅に節約することが可能です。
Bot(ボット)トレードのデメリット
- 未来を完璧に予測はできない
- 設定ミスで損害が発生する
- 柔軟な相場の動きに対応が難しい
未来を完璧に予測はできない
Bot(ボット)は過去のデータに基づいて設計されているので、
必ず未来が予測できるかと言うとそうではないです。
過去のデータにのみに基づいているため未来予測な売買ができないので、
予想外の動きに弱いです。
設定ミスで損害が発生する
Bot(ボット)は機械的に動くので、
設定ミスしてしまうと、損失を被る可能性もあります。
柔軟な相場の動きに対応が難しい
Bot(ボット)は柔軟な相場の動きに対応が難しいです。
Bot(ボット)は機械的にトレードします。つまりルールに基づいています。
しかし、その場その場で状況が急に変わったりします。
そうした状況でもBot(ボット)はルールに従いトレードしてしまうので、
良くも悪くもルールに従って柔軟に判断ができないわけです。
Bot(ボット)トレードのロジックの種類
- 高頻度Bot
- スイングBot
- 裁定Bot
- ヒゲ取りBot
- 金利Bot
高頻度Bot
高頻度Botというのは、取引を頻繁に繰り返すスキャルピングのBotになります。
この高頻度Botにも様々な種類があり、
- スプレッド短期の値動き予測
- リベートやマイナス手数料
高頻度のBot制作が難しく継続的な改善が必要ですが、
一度クオリティの高いBotが出来上がれば安定した収益を上げることができます。
高頻度Botのメリットとデメリットは以下になります。
- 安定しやすい
- 必要資金が少ない
- 改善しやすい
- 制作に必要なスキルレベルが高い
- 大きな資金を運用できない
スイングBot
スイングBotは数日から数週間程度のポジションを持つBotになります。
スイングBotは中期~長期の値動き予測してトレードしています。
一度ポジションを持ったら数時間や数日ポジションを持ち続けます。
スイングBotのメリットとデメリットは以下になります。
- 制作が比較的簡単
- 大きな資金を運用しやすい
- 収益が安定しない
- 予測自体が難しい
- 改善に時間がかかる
裁定Bot
裁定Botというのは裁定取引をするBotです。裁定取引とは
異なる取引所間で価値に差がついた場合に安い方で買い高い方で売ります。
別名アービトラージ取引とも呼ばれます。
裁定Botの収益源は、取引所ごとの価格差です。
スイングBotや高頻度Botなどの値動きによって収益化をするのではなく、
実際に観測された価格差を収入源にしているので、安定した利益を出せるBotができます。
裁定Botのメリットとデメリットは以下になります。
- 最も安定した収益を上げられる
- 相場が良いときは収益機会が多くなる
- 大きめの資金が必要な場合が多い
- 通常相場では収益機会が小さい
ヒゲ取りBot
瞬間的に発生する価格の変動をヒゲと言います。
このヒゲを狙い通常よりも安い価格で買ったり、高い価格で売ったりするBotです。
ヒゲ取りBotの収益源はミスプライスです。
不定期に起こる大きなサイズの成行約定で直前の価格帯よりも
著しく変動した価格帯で約定が起こるのでそこを狙います。
ヒゲが発生した後は元々の水準の価格帯に再び注文が集中するので、
こうした相場を狙っていきます。
ヒゲ取りBotは大口投資家が雑な成行注文が不利な価格帯で約定するということです。
大きな成行注文(テイク注文)が入って価格が変動してヒゲが形成された時、
その様子を確認してから成行き注文するのは不可能です。
- 注文遅延があり、有利価格での約定に間に合わないから
- 価格帯に供給される板がわずかしかないから
ですので、ヒゲ取りBotは基本的には指値注文(メイク注文)をあらかじめ出しておき、
待ち受ける戦略となります。
ヒゲ取りBotのメリットとデメリットは以下になります。
- ミスプライスで利益を取れる
- 注文が通らない可能性がある
- ヒゲのミスキャッチがある
金利Bot
金利Botは支払われる金利やFR(ファンディングレート)を得るためのBotになります。
収益源は以下のとおりです。
- 金利(スワップ)
- FR(ファンディングレート)
- 先物価格の乖離(SFD)
スワップと呼ばれる
スワップは金利の高い方の通貨を買うとスワップを受け取れ、
逆に、金利の高い通貨を売るとスワップを支払うという仕組みや
SFD(Swap For Difference)と呼ばれる
取引所の規約で現物と先物価格乖離拡大する方向で罰金徴収されて、
縮小方向にトレードするとボーナスが受け取れる仕組みです。
こうした手数料を貰える仕組み逆手に取り売買する手法です。
金利Botのメリットとデメリットは以下になります。
- リスクが少ない
- 相場の変動に関係ない
- 大きな資金が必要
モメンタムBot
モメンタムBotというのはスイングBotのトレンドフォロー型になります。
トレンドフォローというのはトレンドに対して順張りでトレードするBotです。
トレンドフォローは基本的に過去の値動きに対して、
現在の相場が上昇傾向にあるのか、下降傾向にあるのかを判断シアmス。
にトレンドフォローと呼ばれる順張りルールに基づいて取引を行うbotです。
非常にシンプルな取引手法です。
トレンドフォローのBotはレンジ相場では損失を出しますが、
大きな上昇トレンドや下降トレンドができた場合は一気に収益を上げることができます。
そのためモメンタムBotは低勝率・損小利大の性質が現れます。
- 低勝率:勝つ回数が少なく、負ける回数が多い
- 損小利大:勝つときに大きく勝つ
モメンタムBotのメリットとデメリットは以下になります。
- 制作が簡単
- トレンド相場の収益が大きい
- レンジ相場が長い場合、耐えるのが難しい
Bot(ボット)トレードを始めるために必要なモノ
- Bot(ボット)
- 取引所のAPI
- 運用資金
Bot(ボット)
当然ですがBot(ボット)が必要になります。
- Bot(ボット)を自分で開発する
- Bot(ボット)を購入する
取引所のAPI
Bot(ボット)を稼働させるためには取引所のAPIが必要となります。
運用資金
Bot(ボット)を稼働させるためには当然ですが運用資金が必要になります。
Bot(ボット)の開発方法
よくBotなどは販売されているケースがありますが、
自分が満足行く収益を上げられるものはありません。
そのため個人的にはBotは自分で作ることが大切だと思っています。
- QuantZone
- Python
QuantZone(クオンツゾーン)
QuantZone(クオンツゾーン)というのはFTXという取引所で提供されている機能です。
このQuantZone(クオンツゾーン)を利用することで、
簡単にBot(ボット)を制作することが可能です。
QuantZone(クオンツゾーン)はプログラミングができなくても
パラメータを設定するだけで、自動売買のBot(ボット)を作るこことができます。
もちろん細かい設定などはできませんが、
QuantZone(クオンツゾーン)が賄える範囲であれば
Bot(ボット)トレードっぽいことが可能です。
Python
本格的なBot(ボット)を作るのであればPythonでプログラミングする必要があります。
基本的にBot(ボット)はPythonと呼ばれる
プログラミング言語で書かれたものが一般的です。
最近ではBotがブームということもありPythonを学ぶ人も多いです。
プログラミングとトレードが好きならPythonを学ぶのも良いですね。
Quorea(クオレア)
まとめ
今回は、機械的にトレードしてお金を稼ぐ
仮想通貨のBot(ボット)トレードについてわかりやすく説明してみました。
Bot(ボット)トレードで稼ぐトレーダーは日本でも多くいます。
興味がある方はぜひ開発してみましょう。
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