仮想通貨のアノマリーを利用する
アノマリーとは、投資の世界におけるジンクスのようなもので、
過去の経験則や統計から相場の規則性のことを言います。
株式や為替の世界にはアノマリーという現象があり、
相場が上昇しやすい時期や下降しやすい時期など、
相場に影響を及ぼす規則性があり多くのトレーダーが参考にしています。
仮想通貨の市場でもアノマリーというのは存在しており、
テクニカル分析やファンダメンタルズ分析以外にも
こうしたアノマリーの現象を利用してトレードするのも良いと思います。
仮想通貨のアノマリー一覧
- 曜日のアノマリー:月曜日が一番高騰しやすく水曜日が一番下落しやすい
- 月別のアノマリー:8月と9月が買いやすく4月・5月・11月・12月が売りやすい
- 時間のアノマリー::日本時間で3時と15時が仕込みタイミング
- 半減期のアノマリー:半減期後はBTCの価格が上昇しやすい
曜日のアノマリー:月曜日が一番高騰しやすく水曜日が一番下落しやすい
仮想通貨は曜日によるアノマリーも存在します。
仮想通貨の相場は、月曜日が最も価格が上がりやすく、
水曜日・木曜日が下落しやすい傾向にあります。
より長い期間のビットコインのリターンを見てみると、
月曜日がすべての曜日の中で
最高の平均リターン(0.54%)となっていることがわかる。
一方、木曜日と水曜日は、
それぞれ-0.09%と-0.23%の平均リターンとなっており、
ビットコイン投資には向いていない曜日といえる。
月曜日のこのアノマリーは、
使用される回帰モデルから統計的に有意な結果を得ることができたのが
月曜日のみだったという統計的な観点からも補強される。
不思議なことに、ビットコインは伝統的な株式市場の
「週末効果」とは対照的に月曜日が平均してプラスのリターンとなっている。
→https://jp.cointelegraph.com/news/new-analysis-finds-that-mondays-are-the-best-days-to-buy-bitcoin
株式市場でもよく耳にするジンクスでもある暴落しやすい
水曜日のことを魔の水曜日と呼びます。これは事実として、
水曜日が1週間で一番一番平均リターンが少ない曜日という結果が出ています。
仮想通貨市場においても同様のことが言えそうです。
月別のアノマリー:8月と9月が買いやすく4月・5月・11月・12月が売りやすい
当然曜日にも買われやすいや売られやすいがあれば月にもあります。
以下はBitCoin(ビットコイン)の月ごとのリターン(%)なります。
これを見ると、3月や9月が非常に売られやすい時期であり、
2月、4月、8月あたりが買われやすい時期です。
また、過去13年のBitCoin(ビットコイン)の変動率の平均を表しました。
過去13年の変動率平均 | 状態 | |
1月 | 122.95% | 打診買い |
2月 | 175.65% | 仕込み |
3月 | 109.33% | 買い増し |
4月 | 521.46% | 利食い |
5月 | 289.75% | 手仕舞い |
6月 | 141.72% | 買い場探し |
7月 | 97.55% | 打診買い |
8月 | 24.27% | 仕込み |
9月 | -66.98% | 強い買い |
10月 | 329.61% | 下値拾い |
11月 | 556.09% | 利食い |
12月 | 179.12% | 手仕舞い |
安全な買いポイントになる月が8月・9月で、
売りポイントが4月・5月・11月・12月とアノマリー的に言えそうです。
時間のアノマリー:日本時間で3時と15時が仕込みタイミング
日本時間で3時と15時が仕込みタイミングになります。
これはbitbank調べで、以下のグラフは平均変動率から算出した偏差から
BTCの動きやすい時間帯を抽出したデータです。
これを見れば分かる通り、日本時間の3時と15時が価格が下落しており、
仕込みやすい時間帯であることがわかります。
逆に利益確定タイミングは日本時間で9時・23時となっています。
半減期のアノマリー:半減期後はBTCの価格が上昇しやすい
半減期は、半減期毎にマイニング報酬から採掘量が、
半分になっていく事で希少性を高める仕組みです。
この仕組によってBTCが価格が需要と供給のバランスによって高騰しやすいです。
実際に半減期が行われた後の価格が高騰しているのがわかります。
まとめ
今回は仮想通貨のアノマリーについてご紹介しました。
テクニカル分析だけではなく、こうしたアノマリーを利用しながら
トレードしたり、買い増しするタイミングに利用すると、
一つの根拠や要素になると思うのでぜひ活用してみてください。
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