BitCoin(ビットコイン)のスケーラビリティ問題
BitCoin(ビットコイン)にはスケーラビリティという問題があります。
これはBitCoin(ビットコイン)の利用者が増えれば増えるほど、
取引量も当然増えるのでブロック生成に時間が掛かります。
もちろん送金にも時間が掛かってしまいます。これが非常に大きな問題です。
実際に1日あたりのBitCoin(ビットコイン)のトランザクション数を見ても
年々増加傾向であることがわかります。
セキュリティは高いので高額な送金する場合は良いかも知れないですが、
少額なマイクロペイメントをする場合にたった100円送りたいのに10分掛かるとなったら、
レジでは大渋滞になってしまいますよね。
一般に、スケーラビリティは
で定義することができますが、実際に、代表的なブロックチェーンネットワークは、
次のように不十分なスケーラビリティだと言われています。
ビットコイン(コンセンサスアルゴリズムがPoW):7tps
このように、ブロックチェーンは、オープンで分散的なデータベースとして
期待を集めている一方で、ネットワーク参加者が増えると
スケーラビリティが担保できなくなるという課題を抱えています。
スケーラビリティ問題を解決する方法
- ブロックサイズを拡大する方法
- Segwitで容量を小さくする方法
- ライトニングネットワークでブロックチェーンの負担を減らす方法
![](https://crypto-hacker.com/wp-content/uploads/2021/05/pro3.png)
ブロックサイズを拡大する方法
ブロックサイズがボトルネックになっているので、
ブロックサイズを大きくすれば良いというのは自然な発想です。
しかし、ブロックサイズを上げるということは、
そもそもブロックチェーンは利用者全員が取引台帳を監視するのが特徴で、
ブロックサイズを大きくしてしまうと、
通常のPCでは保存するだけの容量が無くなってしまいます。
そのため一部のユーザーのみでブロックチェーンが管理されて、
ブロックチェーンを全体で監視するという特性が失われてしまい
中央集権化してしまいます。
BitCoin(ビットコイン)のブロック容量をアップデートで解決するために
ハードフォークして分岐して誕生したのが、
BitCoinCash(ビットコインキャッシュ)になります。
![](https://crypto-hacker.com/wp-content/uploads/2021/09/19-320x180.jpg)
Segwitで容量を小さくする方法
SegwitとはSegregated Witnessの略です。
Segwitはブロックあたりのトランザクションの大きさを小さくするという方法です。
![](https://crypto-hacker.com/wp-content/uploads/2021/09/18-320x180.jpg)
具体的にはトランザクション毎に行っている署名を他の場所に保管して
ブロック内の空きを作ることでブロックサイズを小さくします。
現状ではBitCoin(ビットコイン)はこのsegwitは既に導入されていますが
スケーラビリティ問題の解決するには至っていません。
ライトニングネットワークでブロックチェーンの負担を減らす方法
ライトニングネットワークとは、
オフチェーン上でトランザクションの処理を行い、
効率化されたトランザクションのみをブロックチェーン上で処理する技術です。
![](https://crypto-hacker.com/wp-content/uploads/2021/09/16-3-320x180.jpg)
このライトニングネットワークによってブロック容量に余裕を持ち処理をすることができ、
マイクロペイメントなどの少額送金が可能になります。
ライトニングネットワークはメリットも大きいですが、
マイナーへの手数料が減るのでインセンティブが下がることや、
セキュリティの問題も少なからずあります。
まとめ
スケーラビリティ問題は仮想通貨全体の問題でもあり、
今後どのように利用者が増えても維持することができる方法を
見つけていくのかが重要になります。
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