BitCoin Cash(ビットコインキャッシュ)とは
BitCoin Cash(ビットコインキャッシュ)は、
BitCoin(ビットコイン)からハードフォークしてできた新しい
BitCoin(ビットコイン)になります。
ハードフォークの背景にはスケーラビリティ問題が存在します。
BitCoin(ビットコイン)の処理能力が制限されているので、
BitCoin(ビットコイン)の取引拡大に伴って未処理の取引が溜まり、
処理速度が低下して手数料が高騰してしまう問題です。
この問題を解決するために当時は、
- Segwit(セグウィット)
- Big Block(ビッグブロック)
の2通りの方法が提起されました。
Segwitは取引データを圧縮してネットワーク処理能力が
変わらなくても処理スピードを上がります。
これに対してBig Blockは処理能力を向上させることよりも
ネットワーク混雑を解消します。しかしBig Blockをするために
ハードフォークが必要となり、このハードフォークにより誕生したのが
BitCoin Cash(ビットコインキャッシュ)になります。
BitCoin Cash(ビットコインキャッシュ)の特徴
- BitCoin(ビットコイン)と同様のPoWを採用
- ブロックサイズが32MB
- オンチェーンによるトランザクション処理を推進
- スマートコントラクトが実装されている
BitCoin(ビットコイン)と同様のPoWを採用
BitCoin Cash(ビットコインキャッシュ)はBitCoin(ビットコイン)と同様に
PoW(Proof of Work)を採用しています。発行上限は2,100万枚です。
4年に1度BitCoin(ビットコイン)と同じように半減期が設定されています。
ブロックサイズが32MB
BitCoin(ビットコイン)のブロックサイズの上限が1MBであるのに対して、
BitCoin Cash(ビットコインキャッシュ)のブロックサイズの上限は、
32MBとなっています。
ブロックサイズの大きいため、一度により多くの取引を処理することができます。
オンチェーンによるトランザクション処理を推進
BitCoin(ビットコイン)では利用者の増加によって
ブロックチェーンの外でトランザクションを処理をするオフチェーンを採用しました、
これに対してBitCoin Cash(ビットコインキャッシュ)の場合は、
ブロックチェーン上で全てのトランザクションを処理するオンチェーンで
トランザクション処理を進めていこうとしています。
スマートコントラクトが実装されている
BitCoin Cash(ビットコインキャッシュ)は2018年5月のハードフォークで
スマートコントラクトが実装されました。
スマートコントラクトは様々な契約を自動で実行してくれる仕組みのことです。
スマートコントラクトの実装によってBitCoin Cash(ビットコインキャッシュ)の
実用性が高まり価格の上昇にも期待できます。
BitCoin Cash(ビットコインキャッシュ)の半減期
BitCoin Cash(ビットコインキャッシュ)には、
BitCoin(ビットコイン)同様に半減期があります。
半減期はマイナーに対して支払われる報酬が半減するタイミングです。
BitCoin Cash(ビットコインキャッシュ)は誕生から時間が経っていないので、
過去の半減期は2020年4月の1回のみです。
次の半減期は、2024年になると見込まれています。
というのもBitCoin Cash(ビットコインキャッシュ)は21万ブロックです。
ハードフォークによって2017年8月から2020年4月の期間に
21万ブロックが生成されたわけです。
BitCoin Cash(ビットコインキャッシュ)は半減期は4年ごとに行われますが、
初回の初半減期が4年を待たずして実行されたので、
次回は2024年と言われていますが、
21万ブロックがそれよりも早く生成された場合は半減期も前倒しになります。
BitCoin Cash(ビットコインキャッシュ)とBitCoin(ビットコイン)の違い
BitCoin(ビットコイン)の違い
- ブロックサイズ
- マイニング難易度調節機能
- Segwit
ブロックサイズ
BitCoin(ビットコイン)のブロックサイズは1MBであるのに対して、
BitCoin Cash(ビットコインキャッシュ)は32MBになり、
BitCoin(ビットコイン)の約8倍です。
ブロックサイズが大きいほどネットワークの処理能力が高くなります。
結果的に、送金速度が速くなり手数料も安くなるメリットが生まれます。
- 1MB
(ビットコインキャッシュ)
- 32MB
マイニング難易度調節機能
BitCoin(ビットコイン)は、NDAというアルゴリズムを使っていますが、
BitCoin Cash(ビットコインキャッシュ)のマイニング難易度調整には、
DAAというアルゴリズムを使っています。
BitCoin(ビットコイン)と比較しても難易度調整の頻度が多い点が特徴です。
BitCoin(ビットコイン)は2週間に1回の難易度調整ですが、
BitCoin Cash(ビットコインキャッシュ)は10分に1回です。
難易度調整の頻度が多いことで、
報酬の偏りが減少したり、ネットワークの安定性も高まります。
- NDA
- 2週間に1回
(ビットコインキャッシュ)
- DAA
- 10分に1回
Segwit
Segwitとは、送金データの容量を小さくする技術です。
Segwitによって、送金の詰まりが発生しずらなくなり、
ネットワークの安定化に繋がっていきます。
しかし、Segwitを導入すると、
ASICというマイニング機器が使えなくなるデメリットもあります。
BitCoin(ビットコイン)では、Segwitが採用されていますが、
対して、BitCoin Cash(ビットコインキャッシュ)は、
ASICを使うマイナーが多いのでSegwitは採用されていません。
- Segwitを採用
(ビットコインキャッシュ)
- Segwitを不採用
まとめ
BitCoin Cash(ビットコインキャッシュ)はブロックサイズの拡大によって
送金速度が向上したことで取引手数料が比較的安価であります。
ただし、BitCoin Cash(ビットコインキャッシュ)は、
あくまでBitCoin(ビットコイン)から派生してしまった
アルトコインという立ち位置になります。
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