Dapps(分散型アプリケーション)とは
Dappsとは、Decentralized Applicationsの略称です。
ブロックチェーン上でスマートコントラクトを利用することで
実現できるアプリケーションになります。
中央管理者が存在せず、不特定多数の者が自律的に行動し全体のシステムが機能します。
中央集権型アプリケーションと分散型アプリケーション(Dapps)の違い
Dapps(分散型アプリケーション)は、
中央集権者がいないアプリケーションシステムなので、
アプリケーションのデータや仕様変更は利用者全員が意思決定に参加することが可能です。
- 稼働できない時間がある
- 開発者が管理
- 検閲は中央管理者がする
- 常に稼働し分散管理している
- 誰でも検査可能
- 検閲はユーザーの合意でする
Dapps(分散型アプリケーション)はオープンソースである
Dapps(分散型アプリケーション)はオープンソースなので、
管理者がいなくても当事者間で新しく開発することが可能です。
中央集権型アプリケーションなどのTwitterやYouTubeなどのソースコードは、
勝手に私たちがコードを書き加えて機能を追加することができないです。
しかし、Dapps(分散型アプリケーション)はオープンソースネットワークなので、
コンセンサスを得ることでより良いものを作ることができます。
ユーザー間のコンセンサスによって意思決定がされる
Dapps(分散型アプリケーション)は中央管理者が方針や機能を決めるのではなく、
すべてのユーザーのコンセンサスによって決定します。
今までの中央集権型アプリケーションの仕様や機能は企業などが決めていいました。
しかし、ブロックチェーンをベースに仕様変更などを当事者間で決めて
自動的に動かすことができるのがDapps(分散型アプリケーション)です。
収益が管理者に独占されず適切に分配される
Dapps(分散型アプリケーション)で発生した収益は、
ある管理者の既得権益になることなく、
そのネットワークの価値に貢献した人に分配されます。
Dapps(分散型アプリケーション)には、
サービスやアプリで流通する独自のトークンがあります。
その価値の向上こそがネットワークに参加する全員のインセンティブとなり、
利益になります。
Dapps(分散型アプリケーション)は、
一部の管理者が儲けるために開発しているわけではないです。
Dapps(分散型アプリケーション)のメリット
- 中央管理者が不在である
- データの改ざんリスク軽減
中央管理者が不在である
Dapps(分散型アプリケーション)は、
ブロックチェーン上で展開されるアプリケーションであり、
特定の中央管理者が存在しないので、一部のノードが停止や故障をした場合でも
システム全体が稼働し続けることが可能であります。
データの改ざんリスク軽減
ブロックチェーンは時間が経つほど記録されている情報の強度は増していきます。
そのため情報が改ざんされるリスクを大きく軽減させることも可能となります。
また、ブロックチェーンの透明性の高さからデータをお互いに監視することも可能です。
Dapps(分散型アプリケーション)のデメリット
- トランザクションの遅滞
- 利用手数料の上昇
トランザクションの遅滞
Dapps(分散型アプリケーション)はブロックチェーンを利用しているので、
Dapps(分散型アプリケーション)のデータ量が増加によって
トランザクションが増加して遅延する
スケーラビリティ問題が発生する可能性が指摘されます。
利用手数料の上昇
トランザクションの増加によってDapps(分散型アプリケーション)の
利用手数料も上昇する可能性が高いです。
Dapps(分散型アプリケーション)の活用事例
- ゲーム
- DEX(分散型取引所)
- ステーブルコイン
- VR/AR
- 融資
- 保険
- IEO
ゲーム
Dapps(分散型アプリケーション)の代表例として、ゲームがあります。
Dapps(分散型アプリケーション)が、
ベースのゲームをブロックチェーンゲームと言います。
すでにDapps(分散型アプリケーション)で、
多くのブロックチェーンゲームが誕生しています。
中にはブロックチェーンゲームで生活費を稼いでいる人たちも世界にはいます。
DEX(分散型取引所)
DEX(分散型取引所)は中央管理者がいない取引所のことを言います。
日本で馴染みのあるCoincheck(コインチェック)や
bifFlyer(ビットフライヤー)などは中央管理された取引所になります。
DEX(分散型取引所)はスマートコントラクトという技術を活用して、
自動で処理が行われるため散型取引所では通常の取引とは異なり、
ウォレット同士で取引が可能です。そのためハッキングされるリスクが著しく下がります。
通常の取引所に比べてセキュリティの高さに特徴があります。
ステーブルコイン
ステーブルコインとは法定通貨と価値がペッグされている仮想通貨のことです。
ステーブルコインで有名なのがMakerDaoがDaiというステーブルコインを提供しています。
ステーブルコインは、法定通貨とボラティリティがない形で
支払いができることになるので利用用途の拡大が予想されます。
VR/AR
現代は現実と仮想が混ざり合う時代になっています。
そうしたVR/ARなどもDapps(分散型アプリケーション)と組み合わせが良いです。
中央管理者のいない独自の世界が作られていく可能性がありますね。
最近ではメタバースと呼ばれるインターネット上に広がる仮想世界のことです。
Facebook(フェイスブック)が5000万ドル(55億円)を投資したことでも有名です。
融資
融資などはDapps(分散型アプリケーション)との相性が良い分野です。
スマートコントラクトを活用して融資をすることができるので、
取引コストなどをかけることなく処理することができます。
保険
保険もDapps(分散型アプリケーション)と相性が良い分野です。
誰でもスマートコントラクトを通じて保険を作り、
透明性の高い運用を行うことができます。
IEO
スマートコントラクトの仕組みを活用して予め決められた条件で
プロジェクトのトークンへの投資を募ることができる仕組みになります。
現在は法律や規制等の問題などが不十分さはありますが、
ルールが整えば新しい投資手法として今後も検討されていくと思います。
まとめ
Dapps(分散型アプリケーション)についてわかりやすく説明していきました。
Dapps(分散型アプリケーション)での様々なゲームやサービスが開発されており、
この先注目を集めると予想されています。
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